Grandaddyについて

大好きなバンド、Grandaddyの思い出について書いてみる。


初めて聴いたのは2000年の第一回サマソニ。全然期待せずに見ていたのに「Crystal Lake」のイントロを聴いた時点ですっかり夢中になった。ジャンル的にはローファイ・ポップといわれるモノで全体的にヘナチョコ感があるんだけど、オモチャみたいなアナログ・シンセ独特の音色と豊かなメロディラインに優しい歌声、だけどポップというよりはオルタナ、という組み合わせが個人的には最強だった。ルックスが「冴えないおっさん5人組」なのも好印象。


Grandaddyの結成は92年。元々スケーターだったジェイソン・リトルが怪我でリタイアしたことがきっかけだったらしい。92年といえばニルヴァーナに代表されるオルタナ勢が絶好調の時期で「騒がしい音楽」が人気だったが、それらに反抗するかのようにバンド名を「Grandaddy(おじいちゃん)」として、「騒がしくない」音楽を作り始めた(実際はノイジーな曲もあるけどね)。以下、アルバム紹介。


Under the Western Freeway

Under the Western Freeway

1stアルバム(1997年)。名曲「A.M. 180」収録。映画「28日後」でもスーパーで買い物するシーンで印象的に使われてました。


Sophtware Slump

Sophtware Slump

2ndアルバム(2000年)。初めて聴いたアルバムなので一番思い入れが強い。名曲「Crystal Lake」収録。


Sumday

Sumday

3rdアルバム(2003年)。音がしっかりしてローファイっぽさがなくなった頃。多分1番聴きやすいアルバム。限定盤でライブ音源がついた2枚組もあり。


Excerpts from Diary of Todd...

Excerpts from Diary of Todd...

7曲入りのミニアルバム(2005年)。


Just Like the Fambly Cat

Just Like the Fambly Cat

ラストアルバム(2006年)。発売前に解散が報じられたので、初めて聴いたときは泣けました。


Concrete Dunes

Concrete Dunes

1st以前の初期音源集(2002年)。「Broken Down Comforter Collection」というタイトルの編集盤もあるが、「Concrete Dunes」の方が+3曲多いのでこちらがオススメ。


Below the Radio

Below the Radio

ジェイソンが好きな曲を選曲した企画盤(2004年)。名曲「Nature Anthem」収録。


これ以外にもiTunes StoreにシングルのB面等がたくさんあります(全曲チェックして持ってない曲だけダウンロードした)。


解散の理由としてジェイソンは、

これは避けられないことだったんだ。僕らは一つの道を走っていた。出来る限り長く。確かに、そうした僕らの頑固さは認められたよ。けど、一方で、普通のやり方を拒んでしまったから、状況がより悪くなってしまったんだ。現実的なことを言うと、バンドを維持していくだけの大金を稼ぐことができなかったんだ。どうしてこんなに無理しているんだろう、と自問するようになってしまったんだよ。


と答えている。この世はやっぱり金なのか!せつないねぇ。


結局日本でのLIVEはサマソニの1回のみ。単独来日は決まっていたが、メンバーの怪我で延期となり、そのまま実現しなかった。そういう意味ではサマソニで見れたのはラッキーだったのかもしれないけど、個人的には単独ライブを行ったらそこから口コミで知名度も上がるかも?と思っていたのでやっぱり残念。


解散は仕方がないとして、解せないのはベスト・アルバムとかPV集とかも一切出なかったこと。なぜだー?