男には言ってはいけない一言がある-「ザ・クランプス精神病院ライブ」+「全身ハードコアGGアリン」

1978年6月、ニューヨークのパンクバンド“ザ・クランプス”はカリフォルニア、ナパ州立精神病院において大勢の患者達を前にフリー・ライブを開く。最初は呆然とライブを見ていた患者たちだったが、2曲目の途中若い女性患者が突然ステージに登り絶叫をあげると、それまでおとなしかった患者達は解放され、自由気ままに踊り狂い、リズムを無視してヘッドバンキングする男、ふらふらとステージを這い回る老人、マイクを奪って絶叫を繰り返す女たち!「ヒューマンフライ」を演奏する頃には患者達の熱気も最高潮。あらゆるロック映像の中での、最重要な作品として語り継がれていくだろう傑作だ!!

スタスキー&ハッチ』のトッド・フィリップス監督が、過激なパフォーマンスで人気のGGアリンの人生を捉えたドキュメンタリー。狂気のパンクロッカーと世界中に悪名をとどろかせながらも、高い音楽性で業界からも支持を得ていた彼の生き様を映し出す。


3月にシアターNで見ました。クランプスもGGアリンも聴いたことないんだけど、こちらこちらの記事読んでからずっと気になっていたらタイミング良く再上映されたので行って来ました。


ちょうどこの頃、娘の卒園式の謝恩会をやったんだけど、会場にあったマイクを見つけると園児が次々とやってきてマイクを奪い「がー!」とか「おー!!」とか奇声を発して騒いでいた。「クランプス〜」の観客がそれとまんま同じ行動だったのがオモロ。上映時間は20分しかなくて、なぜこういうライブを企画したのか等の証言も見たかったかなー。


「〜GGアリン」の方はとてもよくできたドキュメンタリーで見応え十分。見る前は「音楽もすげぇハードコアなんだろうな」と思っていたら以外とポップで拍子抜け。後半唐突にジョン・ウェイン・ゲイシーが登場したのはびっくり。「いいヤツだけど、臭かった...」って。


侍さんも深町先生もさんざん「チンコが小さい」と書いてたけど、本当に小さかったなー。でも「許されざる者」でも「チンコが小さい」と言われ娼婦の顔をナイフで切り裂いた男がいたし、「デッド・オア・アライブ」にいたってはウンコプールだからね。冗談でも本人の前で言っちゃダメ。ダメと言ったらダメ!


GGがこういう人生を送るきっかけって、これだったのかなぁ...。


↓予告編


ザ・クランプス 精神病院ライブ [DVD]

ザ・クランプス 精神病院ライブ [DVD]

全身ハードコア GGアリン [DVD]

全身ハードコア GGアリン [DVD]

許されざる者 [DVD]

許されざる者 [DVD]