忌野清志郎

とくに何かを書くつもりは無かったんだけど、SSTVの追悼特番とか見てたら色々な思い出がよみがえってきた。自分が音楽を聴き始めた頃ってパンク、ニューウェイブの時代で、これらは既成概念にとらわれたロックを否定することで成り立っていた。破壊衝動ではなく、演出としてギターを壊す行為(子供だましのモンキービジネス)とかね。だからいわゆる「ロック」を毛嫌いしていたんだけど、不思議とRCサクセションだけは違和感無く聴けていた。


今回の特番を見ていたら嫁さんが「キヨシローの歌には自己陶酔を感じない(桑田佳祐にはそれがある)」と言って「なるほど」と思った。だから定番のロックンロールでも、恥ずかしくなるくらいストレートなラブソングでも、メッセージ色が強い歌を歌っても嫌みな感じがなかったんだ。そこに嘘はないから。


この年になって改めて聴いていいなぁと思ったのが「パパの歌」。

家のなかでは トドみたいでさ
ゴロゴロしてて あくびして
時々ブーっとやらかして
新聞みながら ビールのむ
だけどよ

昼間のパパは ちょっとちがう
昼間のパパは 光ってる
昼間のパパは いい汗かいてる
昼間のパパは 男だぜ



汗かく職場ではないけど、胸を張ってこの歌を歌える男でありたい。合掌。