ちょっとミーにはむずかしいでしゅー-「劇場版ポケットモンスター/ダイヤモンド&パール-ギラティナと氷空の花束シェイミ」


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世界の裏側にある鏡のような不思議な世界で、ギラティナのすむ特殊空間“反転世界”は、ディアルガパルキアの戦いで時間と空間がゆがみ、黒い瘴気(しょうき)の雲に覆われてしまう。自らの世界を汚されて怒ったギラティナは、その原因を作ったディアルガを探し出して美しくもおきて破りな反転世界へ引きずり込もうとするのだが……。


娘の希望で観に行ったのですが、ストーリーがさっぱり分かんねぇ。

娘がレンタルしてくるポケモンのDVDを横目でチラチラ見たり、毎週日曜は(しょこたん目当てで)「ポケモンサンデー」見てるんだけど、未だに「ポケモン」のことがよく分かってない。


・サトシは「ポケモン・マスター」を目指してるらしいが、それって何なの?職業なの?
・サトシ達はずっと旅を続けているがその目的は?何かを探してるの?お金とかどうしてんの?つか、学校とか行かなくていいの?
ロケット団って他にも構成員っているの?その目的は?
ポケモンはボールのようなものに入れることができるが、自分の意志では出て来ることはできないの?その場合は中で死んだりしないの?
・ピカチューを含めほとんどのポケモンは「ピーカ、ピカ」とかしかしゃべれないけど、あれってバカなの?
・「伝説のポケモン」って何?伝説の割にはやたら聞くんだけど。


この辺が分からなくてもTVシリーズとか過去の劇場作品はDVDとかで普通に見れてたから、今回も何とかなると思ったら、いきなり「ギラティナ」とか「パルキア」とか「ディアルガ」とか出てきて勝手に戦い始めて、この時点でもう混乱。名前もルックスも似過ぎてどれがどれだか分かんねーよ。


ギラティナ


パルキア


ディアルガ


余談だが、保育園のクラス内で4-5人のグループを作る際に、グループの名前(普通は「りんご」グループとか「チューリップ」グループとか)を園児に自由につけさせたら、全てポケモンのキャラクターの名前になってしまい、いつまでたっても親は自分の子どものグループ名が覚えられなくて大変だった。


話は映画に戻る。唐突に「反転世界」という「この世界の裏側にある、鏡のような不思議な世界」が登場。この世界の研究をしているムゲンという男と、その部下だったゼロという男が現れる。ゼロはこの映画では悪役で「ギラティナの力を利用して世界を支配しよう」としているらしいが、同時に「私はこの反転世界を守りたいだけだ」とも訴える。「反転世界を守る」のと「世界を支配する」はまったく違うと思うんだが、このあたりはすごく曖昧。

今回の目玉キャラはシェイミというポケモンなんだが、こいつの役割もいまいち不明。そもそも反転世界とはまったく関係ないし、ある意味こいつがトラブルの火種のようにも見えるし。ポケモンの種類でいうと「感謝ポケモン」らしいが、そもそも「感謝ポケモン」って何なんだよ!見た目はかわいいのに結構タカビーで何かつーと「ミーに感謝するでしゅー」とか言う。お前は感謝しないのか。訳分かんねー。

シェイミ


こっちの理解度を無視して映画はドンドン進み勝手にバトルが始まる。気がついたら現実世界で氷河が動き出してた。唐突に「レジギガス」というポケモンが現れて氷河を止めようとするが、このあたりも意味不明。とにかく誰が何をしたいのかさっぱり分からない。ゲームとかやってないと分からないのかなぁ?オレ以外の子どもとその親は理解してんの?

レジギガス


終わってから娘に感想を聞いたが「シェイミのスカイフォルムがかっこよかった!」らしい。そーですか。しかし子ども向け映画って、作品に興味ない大人の入場料もゲットできていいですね。