REC/レック


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レポーターのアンヘラ(マニュエラ・ヴェラスコ)は、あるアパートに出動する消防団に同行取材を行う。現場にいたのは血まみれの老婆。老婆は警官にかみ付き、建物は外から封鎖されてしまう。救出に来た衛生士の口から、この建物で発生したと思われる人や動物を凶暴にする病原菌の存在を知らされ……。


富士急ハイランドに「戦慄迷宮」というお化け屋敷がある。
戦慄迷宮4.0

閉鎖病棟を舞台にしたお化け屋敷で暗闇の中をいきなりお化け(ゾンビ?)が襲ってくるらしい。自分はホラー映画は好きでもこういうのは苦手で毎年「行こう」と誘われて「絶対イヤだ」と断るのが恒例になっている。

なのに、「REC/レック」を見てしまった。

以下、ネタバレあり。


「クローバー・フィールド」と同じく全てが登場人物による手持ちカメラのみで撮影されているのでお化け屋敷さながらの臨場感に興奮。「クローバー〜」はNY全土を舞台にしているのに対し、こちらは小さなアパートの中のみという閉ざされた空間で展開するのが大きな違い。登場人物達はほとんど情報もないままゾンビ(的な者)に追われ、しかもアパートは外部から封鎖(伝染病が広まることを恐れた為)されてしまったので逃げようにも出口すらない(!)。そして住人同士が日頃の不満をぶつけ合い「あいつが怪しい」「いや、こいつが」と争い始め、緊張感がマックスになった時に...。


つまり、「戦慄迷宮」ミーツ「遊星からの物体X」なのだ!


1F踊り場に居たらいきなり上の階から人が落ちて来た!等のタイミングの素晴らしさ(嫌らしさ)は抜群でまったく気が抜けないし、後半逃げ込んだ「謎の部屋」は真っ暗で、カメラの暗視センサーで見ると部屋の奥から何かが近づいて来る...というあたりも、サラウンド効果も相まってかなり怖かったです。暗いよー、狭いよー、怖いよー。

女性レポーターのアンヘラちゃんが最初かわいらしいんだけど、事態が悪くなるにしたがって「カメラ絶対止めないで!」とヒステリックに叫びまくって大変ウザくなるのも(逆に)良かった。またUS以外のゾンビものは大体そうだけど「銃があまり出てこない」のも○。

ただ、「惜しいなー」というところも多くて、「少女のお父さんがアパートの外に出ている」というネタはもっと使って欲しかった。やっとの思いでアパートの外に脱出したら既に感染したお父さんが立っていて..とか。あと、衛生士が1人で武器もなくやってくるのはいくら何でもありえないだろう。

続編(同じ監督ですでに制作決定らしい)はお父さんがアパート外で症状が発生して、そのお父さん目線(ゾンビ目線)でストーリーが進む、というのでどうだ?


(余談)
最近見た映画
ノー・カントリー(R-15)、クローバー・フィールド(PG-12)、ミスト(R-15)、軍鶏(PG-12)、ランボー(R-15)、屋敷女(R-15)、REC/レック(R-15)。全部R-15かPG-12だった。
今後見る予定
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(PG-12)、イースタン・プロミス(R-15)、片腕マシンガール(?、R-15じゃないの?)