恐怖の対談-映画のもっと怖い話

映画の撮りかた、恐怖の創りかた。世界映画の巨匠アンゲロプロスからホラー漫画の第一人者・伊藤潤二まで、各界の最前線で創造をつづける人びととともに、世界の恐怖と驚異を映像化するための飽くなき試みを語り尽くす。

黒沢清の対談集を読了。

僕のいけないところは娯楽映画を撮ろうと考えると、つい「七十年代アメリカ・アクション映画」とかって思う(笑)。

僕は、基本的にはけっこう楽天的でポジティブな人間でして、色々やっかいな事件を映画で起こすんですけど、最終的にはいつもハッピーエンドのつもりで作るんですよ。

  • そうなんですか?

そうなんですよ。

  • 「CURE」なんかどこが?

どこがって......「全人類を敵に回したとしても、彼がそのような選択をしたのは立派」っていう。

等々、気になる発言満載。
ちょうどこの本を読んでる時にカンヌでの受賞ニュースを聞きました。おめでとうございます。非ホラー作品での受賞なので、今後ホラー映画が撮りにくくならなければいいんですけどね。