IDIOCRACY(US盤)
町山さんのポッドキャスト(第16回)や、ヨシキ所長が「東雲会」で紹介していた「IDIOCRACY」をamazon.comから入手。日本未公開作品でUSでも一部でごく短い期間しか上映されなかったそうですが、現在は評判が口コミで広まっている模様。
あらすじの代わりに、親切な誰かが作った「日本語字幕付き」の非公式予告編をどうぞ。
一般的知能の男女が冷凍カプセルの実験から500年後に目覚めてみると世界は「バカ」ばかりになっていた、という「猿の惑星」の「猿」が「バカ」になった映画。英語字幕で見たので言葉のギャグはあんまり分かりませんでしたが、それでも十分に面白くて怖い映画でした。
監督は「ビーバス&バットヘッド」のマイク・ジャッジ。2505年の世界はゴミが溢れていて、みんな巨大なテレビの前に座って、そこでメシも食べて排泄もして、余程のことがないと立ち上がることはない。まるでビーバスとバットヘッドがそのまま大人になったかのよう。
彼らは自分の意志で考えない(刑務所に入れられた主人公は看守に「今日出所するんです」と言うだけで簡単に脱獄に成功する)。エロと、誰かをバカにして笑うことだけが楽しみで、自分から状況を変える努力はしない。観客は最初笑って見てるけど、徐々にこれが「未来」ではなく(多かれ少なかれ)「現在の自分自身」の姿だと(余程のバカでなければ)気がつくことになる(毎週、ポテチ食いながらDVD見てる自分も含む)。ビーバスとバットヘッドの2人がバカやってるだけなら面白かったけど、国民全員がこうなったらさすがにシャレにならんだろ!というかなり直球な皮肉がこめられていて、その皮肉の対象は20世紀フォックスの映画なのにFOXニュースにまで及んでいる。
その結果、観客と映画会社双方を敵に回すことになり興行成績は散々だった模様。面白くても自分がバカにされてるみたいで気分が悪いのかね?劇場公開は無理でも日本語字幕が欲しいので日本盤発売熱烈希望。
主人公と共に500年後の世界に行く売春婦Ritaを演じるのはMaya Rudolph。と聞いても分かる人は少ないと思うけど、ミニー・リパートンの娘(!)で、ポール・トーマス・アンダーソン婦人(!)だそうです。
ミニー・リパートンの「Lovin' You」は「自分の子供への子守唄」だったので「彼女」の歌でもあるわけだ。
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