オープン・シーズン

ペットのブーグは母親代わりのベスが大好きな甘えん坊の熊。ある日、ハンターに捕まったお調子者の鹿、エリオットと出会ったことで、ブーグは初めて森に行くハメに?!

スターチャンネルで見ました。去年某家電ショップでこの映画のBlu-rayを見たのが初めてのハイヴィジョン・ショックでした。とにかく主人公の熊(ブーグ)の毛並みが凄いのよ。
で、お話はどうかというと、これが全然ダメ。人間に育てられた甘ったれ熊が森(=社会)で自立するというのがキモなんだろうけど、そこに挫折や葛藤が描けていない(もしくは伝わってこない)。森でハブされたブーグがハンターとの対決で急に森の仲間に信頼されるリーダーになるんだけど、「森の仲間を命がけで救った」みたいなきっかけもないし不自然極まりない。
別にメッセージなんてなくったっていいと思うけど、平凡なキャラが平凡な活躍をするだけなんで、その他多くの動物CGアニメ(「マダガスカル」とか「ライアンを探せ」とか)とまったく差がなく記憶に残らない。数年後に各キャラをシャッフルしてそれぞれどの映画のキャラかを問われても誰も分からないんじゃないのかなー。
結局覚えているのは「CGが凄かった」という一点のみ。でも本当に凄いのは「CGであることを忘れさせる自然な映像」なのにな。