イタリアン・ホラーの密かな愉しみ-血ぬられたハッタリの美学

イタリアン・ホラーの密かな愉しみ―血ぬられたハッタリの美学

イタリアン・ホラーの密かな愉しみ―血ぬられたハッタリの美学

洗練されたビジュアルセンス、容赦ない残酷描写で他国を圧倒、時には「低俗」と蔑まれながらも、マカロニウエスタンに匹敵する不屈の娯楽魂で、今日もなお世界中で多くのファンを生むイタリアン・ホラー。『グラインドハウス』『ホステル』等でひそかにリバイバル・ムード漂う“イタホラ”の世界を、お宝図版を多数交えてコンパクトに凝縮。豪華ポスター・ギャラリーあり!

で、こちらもやっぱり会社の昼休みとかにちびちび読んでいた(「食人族」の解説読みながらハンバーグとか食ってた)わけですが、こちらも大変面白かった。そもそもイタホラ自体、ダリオ・アルジェント作品とかごく一部の映画しか見た事ないんで書いてある事がいちいち新鮮でした。「ジャッロ」(「ショック!残酷!切株映画の世界」では「ジャーロ」と表記)という言葉を知ったのも去年位だし。アルジェント作品を見る度にほぼ毎回「筋が通っていない」と怒ったりしてたのが、「ジャッロ」という「筋よりも殺しの美学に重きを置いたイタリア特有のジャンル」が存在している事を知ってからは素直に楽しめるようになりました。このジャンルの開拓も今後楽しみ。