ショック!残酷!切株映画の世界

映画生誕120年、その残酷の歴史!
「切株」とは、映画で人体が破壊、切断される描写を指す。
切株派宣言
「切株派」。それは映画を観る悦びの半分くらいは、切株表現にあると信じる人たちの集まり。

下の「イタリアン・ホラーの密かな愉しみ」とほぼ同時期に購入し、もったいないので毎日ちょっとずつ(会社の昼休みとか>バカ)に読んでました。
自分は小心者なので近所のTSUTAYAでホラー映画ばっかり借りたら(しかも子連れで「ポケモン」とセットで)、近所で猟奇殺人事件とか発生した時に通報されるんじゃないか?(「セブン」の見すぎ)とか考えてしまいますが、序文にあたるヨシキ所長の言葉に大変勇気づけられました。
深町さんも書いてましたが、

私はヨシキさんのテキストが大好きで、この人の文章にみなぎるカリスマ性にいつも魅了されてしまう。途方もないほどの量の知識と教養を披露したかと思えば、エクスクラメーションマークや東海林さだお的擬音を用いて、決してマニア向けだけにはならず、あくまで大衆をも引きつける。(ほとんどそれは「教祖」とか「独裁者」の語り口でもあり、その危うさがまた魅力なのだけれど)狂熱を帯びた文章をいつまでも読んでいたいと思う。

切株 わが故郷 - 深町秋生のベテラン日記

まったく同感。特に「決してマニア向けだけにはならず、あくまで大衆をも引きつける」所。
このムックなんかははっきり言ってホラーマニアしか読む事はないので、全編「マニア向け」の内容でも問題はないのに、先の序文においてあえて「一般の映画ファン」が読んでも深く納得せざるをえないテキストを書かれているのが素晴らしい。凄腕デザイナーとしての顔の方が有名かもしれないけれど、個人的には映画秘宝.com連載中の「高橋ヨシキの悪魔の映画史」等をもっともっと読みたいので、これまで発表したテキストをまとめた書籍等を企画して欲しい、と1ファンとして改めて思いました。
「切株の海」は広大で見た事も聞いた事も無い映画がまだまだあるので、この本片手にレンタル屋等探検したい。夏に発売予定(絶対遅れそうだけど...)の続編にも期待。