スウィーニー・トッド


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19世紀のイギリス。無実の罪で投獄され、その首謀者に妻も娘も奪われた男(ジョニー・デップ)が、名前も姿も変え、ロンドンのフリート街へ戻ってくる。 15年ぶりに理髪店を再開した彼は、理髪師スウィーニー・トッドとして腕を振るい始めるが、彼は目に狂気を宿らせながら、かつて自分を陥れた男への復しゅうに燃えていた。

doy-夫婦漫才「TALK IS TOY」6年振りに唐突に復活。
ari-今回のお題は映画「スウィーニー・トッド」。
doy-最近まりん(娘)が「チャーリーとチョコレート工場」や「シザーハンズ」が好きなんで同じ監督、主演作ということで連れて行きたかったんだけどね。
ari-5歳児に「R-15」作品(※1)を見せるんじゃない!
doy-10歳位サバ読んだって分からないよ。きんさん、ぎんさん(※2)が90歳だって言っても誰も疑わないでしょ?
ari-100歳過ぎの故人と5歳児を一緒にするな!
doy-そうかなー?保育園で床屋ごっことか流行ったら面白いじゃん。喉スパーッ、椅子ガターンってやって。
ari-保育園退園させられたらあんたの所為だからね!で、映画はどうでしたか?
doy-正直、ティム・バートンジョニー・デップの組み合わせには飽きたと思ってたんだけど、ミュージカルってのが新鮮でしっかり堪能しました。
ari-それなのに血がいっぱい出るんでしょ?ミュージカルとホラーって組み合わせが意外。
doy-でもないよ「死霊のはらわたミュージカル」(※3)とか「カンニバル!ザ・ミュージカル」(※4)とかあるよ。
ari-あったねー「EVIL DEAD THE MUSICAL」!
doy-他にも「TEXAS CHAINSAW MUSICAL」ってのもあるよ、ホラ。ari-うわー楽しそう。ミュージカルとか一生見ないと思ったけどこういうのだったら見たいなぁ。
doy-映画館いっぱいだったよ。「ついにゴスの時代が来た!」と思った。
ari-違うよ!ジョニー・デップ人気だよ。監督の名前なんて誰も知らないよ。
doy-トッドが喉かっ切ると赤黒い血がごぽごぽ音を立てて大量に流れるんだけど、観客は明らかにドン引きだったね。俺は「きた〜!」って大喜びだったけど。
ari-またそんな話ですか...。実際の血が苦手なクセによくそんな映画ばっかり見るよね?
doy-ゴダールは「あれは血ではなく赤だ」と言ったけど、今風に言うと「あれは血ではなくCG」だからね。へっちゃらです。
ari-そんなもんですかね。
doy-この映画ジョニー・デップ主演を売りにするんじゃなくて全国理容師協会(※5)とタイアップするべきだよ。全国の床屋に「私たちはスウィーニー・トッドを応援します!」って書いたポスター貼ってさ。赤と青のグルグル回るヤツ(※6)もドス黒い赤に替えて。血で汚れたカミソリ使って。
ari-そんな床屋さん誰も行きたくないよ!
doy-映画では2Fが床屋で1Fがパイ屋。椅子が後ろに倒れて死体が地下に落ちる仕掛けなんだけど、構造上どうやっても1Fのパイ屋を死体が通るはずなのに誰も気がつかない(笑)。
ari-舞台劇だとごまかせるけど映画でそれはないなー。で、死体はミートパイにして食べちゃうんでしょ?ひどいなぁ。
doy-現実のミートパイには狂牛病の牛とか使われているんだから人間の方が安全だよ。有機リンも入ってないし。
ari-入ってたまるか!
doy-これから流行るんじゃない?新しいスウィーツとして。これが本当の「スウィーツ・トッド」。
ari-お後がよろしいようで。




※1 wiki-R-15指定の映画一覧によると、岩井俊二スワロウテイル」は「小学生が偽札を使う」シーンがあった為R-15になったらしい。

※2 「きんは100歳100歳、ぎんも100歳100歳」のCMは1991年。17年前!
wiki-きんさん、ぎんさん

※3 NYやトロントで上映されている実在のミュージカル。前方の席は「スプラッターシート」といって血ノリが飛んでくるので価格が安いらしい。

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※4 「サウスパーク」のトレイ・パーカーが作った人喰いミュージカル。

※5 オフィシャルサイト

※6 正式名称は「サインポール」または「アルヘイ棒(有平棒)」だそうです。知らなかった。
とこやさんのサインポールって何??