恋愛睡眠のすすめ

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仕事も恋愛も何一つ上手くいかずパッとしない人生を送ってきたステファンは、父の死をきっかけに、長年暮らしていたメキシコから母のいるパリに帰郷する。
そんな時、ステファンの部屋の隣にも新しい住人が引っ越してくる。
引越し作業中に、運搬屋の不注意でケガをしたステファンは隣人ステファニーに手当してもらうが、引っ込み思案でシャイなため隣に住んでいることさえ言えない。

レンタル。監督1作目の「ヒューマン・ネイチュア」ではそれまでのPV等で見られたミシェル・ゴンドリーっぽさ(「手作り大好き」とか「ワンアイデアを過剰に演出」とか)を(おそらくは意図的に)封印し、2作目の「エターナル・サンシャイン」では記憶が消えるシーンなんかでその「っぽさ」を少しだけ見せておいて(この2作はむしろチャーリー・カウフマン作品と捉えた方がいいのかも)、3作目の「ブロック・パーティー」で「いい映画だけど、これ別に君が撮らなくても...」と思わせてようやく来たこの4作目で、
「っぽさ」大爆発!!
「自分が好きな世界を思いっきり出した」といえば聞こえはいいけど、明らかにやり過ぎっしょ。そのやり過ぎ感が「っぽい」とも言えるんだけどさぁ。中盤あたりから妄想世界が大暴走して最後はダメ男がグダグダグダグダ...。そりゃシャルロット・ゲンズブールだって「私にどうしろって言うの」って言うよ。
で、そのシャルロット・ゲンズブールなんだけど、
...萌えた。
終始「私は恋愛なんて興味ない」という素振りで服とかも地味でルーズで、言っちゃあ何だけど実生活では2人の子持ちで既に35歳(当時)なのにめちゃくちゃかわいいってのがもう!「シャルロット・フォーエヴァー」の頃とか全然興味なかったんだけどなぁ。これが生まれついてのファム・ファタールってヤツか...。
そうなると彼女に骨抜きにされる主人公の気持ちも分からなくもない。「ファム・ファタールに振り回されて人生を棒に振りたい症候群」という病気(仕事がうまくいかなかったりで人生見つめ直している時等に発作的に発症する傾向あり)だからね。しょうがないよね。
それにしても監督の無理難題を具現化した美術スタッフは大変だっただろうな。絶対この人と一緒に仕事したくない。
そういえば次回作は東京で撮るんだよね。もう終わったんだっけ?

ブロック・パーティー [DVD]

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