レミーのおいしいレストラン

レミーのおいしいレストラン [Blu-ray]

レミーのおいしいレストラン [Blu-ray]

料理が大好きなネズミのレミーは、一流レストランのシェフになることを夢見ていた。ある日、姿を家の主人に見つけられ、一族は巣を追われることに。レミーは家族とはぐれてしまい、ひとりぼっちでパリの一軒のレストランにたどり着く。そこはレミーが尊敬するフレンチ料理人、グストーのレストランだった!

Blu-rayディスク購入し鑑賞。画質等はDVD盤と見比べたわけではないけど、当然キレイ。レミーが地下から屋根に登って(ここのカメラワークが凄い)初めて自分がパリに来ている事に気がつくシーンとか最高!
この作品よく「ミッキーマウスと同じネズミを主人公にするなんて...」といった物言いを見かけるんだけど、あっちは「Mouse」(ハツカネズミ等)で、こっちは「Rat」(ドブネズミ)。だから「嫌われ者」具合が全然違うのだ。レミーの存在はそのまま「差別」や「偏見」の象徴だから「嫌われ者」じゃないと意味がない。見た目をもっとデフォルメしてかわいくもできたはずなのにあえてやらなかったんで集団で登場すると鳥肌が立つほど気持ち悪い。
随所に「アメリカ人から見たフランス人感」が見え隠れするのも面白い。ボーダーの服着てベレー帽かぶって自転車の荷台にはフランスパンかよ!(日本人のフランス人感とほとんど同じなのな)。そういう描写等を当のフランス人がどのように感じたのかは興味あるなぁ。そもそも「リングイニ」とか「ポンピドゥ」なんて名前フランスには普通に居るのか?
特典映像の「削除されたシーン」では、そのシーンを担当したアニメーターが登場し「何週間もかけて作ったのに...何でカットされたのか分からない」と言って泣いたり、激高してデスクのPC破壊したり(!)、といった演出がされていてかなり笑った。実際アニメーターとしては本音なんだろうけど、ピクサーは特典映像も面白いんだから凄いよ。
ちなみにパリ在住のid:ayako666さんによると、映画本編に登場する「ネズミ駆除の店」はパリに実在するそうです。

それと作中でレミーのお父さんがレミーを連れて行くネズミ退治のお店は実在してホントにああいう風にネズミの剥製がずらりとショーウィンドーに飾られているのです。職場の近くにあってりんこも見たことがあるお店なので「あ!あのネズミがいっぱいいるお店!前行ったね!」って言ってた。

http://d.hatena.ne.jp/ayako666/20070829#p1

あの店かなり怖いよね...。アレを見て「レミーの存在はユダヤ人を象徴してるのでは?」(ホロコーストのこと)と深読みしている人がいたけどどうなんでしょう?
続編を作るんだったら日本に来て日本料理を学ぶってのはどう?主題歌はブルーハーツでさ。