インランド・エンパイア


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川崎チネチッタでもようやく始まったので予約して観に行きました。
秘宝で所長が「リンチ映画はベタであって難解ではない」といった解説をされてましたが、...まったく理解できなかった。「マルホランド・ドライブ」の時もそうだったけど後日脳内でだんだん組み上がっていくと思うのだが...。3時間もあるから途中何度か睡魔が襲ってきたんだけど、急にノイズや恐ろしい映像がインサートされるんでその都度びっくりして寝ずに済みました。
それにしても特に前半、「アップが多い」のには参った。(「ツインピークス」の)ローラの母ちゃんと、ローラ・ダーンのアップが延々続くのだ。これは辛かった。しかもカメラブレブレ。多分このカメラマン、リンチ本人だよね(エンドクレジットではカメラマンはリンチ含め4名が載ってた)。町山さんのポッドキャストで「デス・プルーフ」の撮影をタラ本人がやったら、延々足のアップばかりを撮ってた、という話があった(タラは足フェチ)。この理屈で言うとリンチは「(変な)顔フェチ」ってことか。
無理矢理いいトコ探せば低音ブリブリの音楽(ノイズ)は気持ち良かったです。いきなりベックちゃんとか、エンドロールのニーナ・シモンとかの意外性もまた素敵。
あっ、裕木奈江(クレジットは「NAE」)は面白かったです。つか、君の話はどうでもいいから助けてやれよ。