マカロニ・ウエスタン800発の銃弾

オフィシャル
仕事多忙中だったが「これだけはどうしても観たい」と思い、会社帰りにK君と渋谷に滑り込んで観て来ました。

スペイン南部の砂漠の町、アルメリア。かつて多くの名作ウエスタンが撮影されたロケ地、「テキサス・ハリウッド」は、今は少数の観光客が訪れるだけ。フリアンは、クリント・イーストウッドのスタントを務めたことがある経歴を誇りに、西部劇の実演ショーで細々と稼いでいる。そこへ、マドリードで暮らす孫、カルロスが、事故死したと聞かされている父の死の真相を探りにやってきた。迷惑がりながらも、カルロスと心を通わせていくフリアンだが…。



まず豪快なウエスタンシーンで始まるオープニングが最高。西部劇に興味のない私でも超盛り上がり。隔離されていたジジイ(過去の栄光に取り憑かれたダメ人間)と孫(クソガキ)の心温まる交流をはさみつつ、ラストはテーマパーク建設のためウエスタン村の立ち退きを迫られた男達が「800発の銃弾」を手に決死の立てこもりを行う。しかもその土地を買収したのはジジイとは訳あって絶縁状態だった孫の母親。どうです?面白そうでしょ?
正直言って過去のアレックス・デ・ラ・イグレシア監督作品(「ビースト獣の日」「どつかれてアンダルシア(仮)」等)と比べてズバ抜けて面白いってこともないんだけど、家族愛とかの影でしっかり残酷アクションやエロが散りばめられているので映画秘宝好きにはオススメです。さらに西部劇好きならラストは号泣必至。この監督なぜだか日本では全然知名度なくってこの作品も本国スペインでは既に2002年に上映されていて(次回作も完成済み)今回3年遅れでの公開となりました。3年遅れでも上映してくれただけでうれしいんだけどこんなに面白いんだからもうちょっと盛り上がって欲しいなぁ。女子供に受けなさそうだししょーがねーのかな(差別発言)。
タイトルでググっていたらこの映画のロケ地でもある「テキサス・ハリウッド」に実際に行ったことがある方のHPを発見(小林泰子フラメンコクラス)。ここって本当の本当に存在するのね。そういえば劇中でも日本人観光客がバスに乗ってやってくるシーンがあったなぁ。もちろん写真ばっかり撮っていた。
ちなみに渋谷アミューズCQNでは11/11(金)までの上映です。気になった方は急ぎましょう。