湘南人肉医

湘南人肉医 (角川ホラー文庫)

湘南人肉医 (角川ホラー文庫)

秘宝で作者のインタビューが載っていて気になったので読んでみた。いくつか釈然としない箇所もあるんだけど面白かったです。神の手を持つといわれる整形外科医が人肉のトリコになり次々と女性を殺しては料理していくという単純明快なストーリー。人肉料理の描写が本当に旨そうなのが楽しい。面白いのはこんな鬼畜な主人公が海外の恵まれない子どもを何十人も援助していて(多分フォスター・プランみたいなヤツ*1)、それが偽装工作とかでなく本気で愛してかわいがっているトコ。原作の主人公は体重130kgの巨漢なのですが、映画版(タイトルは「最後の晩餐」)(オフィシャル)では何と加藤雅也が演じるそうです。すごいギャップ。ストーリーも「殺人者の日常」を描いた原作に対して大幅に改変されていて何だか普通のサイコ・サスペンスみたいな感じですね。こっちはこっちで楽しみ。それはそれとしてドイツに実在した3人の「人肉屋」さんの話はこちら(マジソンズ博覧会)。