KILL BILL Vol.1&2

キル・ビル Vol.1 & 2 ツインパック [DVD]

キル・ビル Vol.1 & 2 ツインパック [DVD]

ネタバレ含みます。アマゾンからツインパックDVD到着。台風も来ていたので家に引きこもって丸一日KILL BILL大会。まずはVol.1。劇場公開時は「祭り」ノリで初日に浮かれて観に行ったクチなんであんま冷静ではなかった。なので改めて見直したら、…やっぱ面白いじゃん。出てくるキャラ全員面白い。中でも1番おいしい役は佐藤佐吉(「殺し屋1」の脚本家)のチャーリー・ブラウンだよなー。あれはおいしい。オーレン石井の最期もちょっと「殺し屋1」テイストでした。リスペクトか?ちょっと謎だったのはオープニングで殺される黒人さん(名前忘れた)はブライドの娘が生きているって知らなかったんですかね?大体どうやって死にかけの妊婦から赤ん坊だけ引き取れたんですかね?ちょい不思議。つか、「娘が生きている」のはVol.1のラストで明らかになる訳ですが、Vol.2まで内緒にしていた方が面白かったと思うんだけどなー。
でVol.2。映画館では観てないのでこれが初見。当時語られていたように確かにVol.1と比べるとまっとうな映画ではある。秘宝がさんざ文句言っていた「ザ・ラブ・ストーリー」はコピーとしてどうかは別にして、あながち間違っていないという印象。ただ後半セリフが説明口調になっちゃうのはやっぱ観ていてタルい(自白剤を撃つというかなり苦しい演出をしている)。あの辺をもうちょっとスマートに見せることができれば良かったのになー。最後は死んだと思っていた娘と再会もできて一件落着ではあるんだけど、そうすっとVol.1で娘の前で殺された黒人の方がかわいそうな気がしてくる。オーレン石井も目の前で両親殺されてからあんなになっちゃった訳だし。また新たな復讐を生んだともいえるんでちょっとすっきりしない。それはそれとしてVOL.2のエンディングにも「うらみ節」流すとは思わなんだ。
通して観た感想としては、1本にするのはいくら何でも無理で2本に分けて正解だったって感じですね。不満もあるけど、十分お腹いっぱいにはなるので全然OK。DVDに関しては「ネタバレ事典」なんかのもうちょっと凝った特典を期待してたので拍子抜けでした(また「アルティメット版」とか出るのかなー)。個人的な好みとしては、「トンカツと牛肉とテンプラとウナギと海鮮が乗った盛り合わせ丼」のような「KILL BILL」よりも、ひたすらシンプルに削れるところは全て削った「日の丸弁当」のような「レザボア・ドッグス」の方がやっぱり好きなんで次回作はぜひこっち方面でよろしく。