殺人の追憶

オフィシャル)レンタル。韓国で86年-91年にかけて実際に起きた未解決の連続殺人事件を元に映画化されたのが本作。韓国はつい最近も連続殺人事件で世間を騒がせていましたが、被害者の親の顔に警官が蹴りを入れていたニュース映像のインパクトはすごいものがありましたが、この映画でも刑事による蹴り(主に飛び蹴り)がたくさん見られます。あれは韓国警察のお約束なのか?
田舎のパク刑事(捜査はいいかげんで、自分の直感を第一に行動するタイプ)とソウルから来たソ刑事(科学捜査派で口癖は「書類は嘘をつかない」)というまったく異なるタイプの刑事が当然のようにぶつかってそれぞれ独自の調査を進めるが一向に犯人は捕まらない。しかし徐々にお互いを尊重し始め、最後にはキャラクターが完全に入れ替わってしまうところが面白い。このあたりは非常によくできている。「書類は嘘をつかない」と言っていたソ刑事がラストで「ある書類」に打ちのめされることになるのも面白い。
ただこの映画は実際の事件とは異なる部分が多いみたいです。詳しくは「実録殺人映画ロードマップ」(ISBN:4896918061)をどうぞ。