現代ロックの基礎知識

ISBN:4947599707)。古本屋でゲット。結論、少しでも(主に)UKの音楽に興味がある人なら読んだほうがいい超オススメ本。タイトルだけでは内容が分かりにくいけど、音楽雑誌のインタビューなどを読む前に理解しておくべき様々なことを、ひっじょーに分かりやすくかつ面白く解説した参考書のような本です。例えば、1章「失業とは何ぞ?」。確かにUKのミュージシャンのインタビューで何度となく「昔は失業保険で食っていて」とあるが、その保険はどんな時にいくら位もらえて、それをもらっているのは人口の何パーセントくらいなのか、を分かっている日本人はほとんどいないでしょう。他にも「うつ病とは何ぞ?」「ドラッグとは何ぞ?」「階級とは何ぞ?」「ゲイとは何ぞ?」などが続きますが、「そういえば知ってそうで、オレ何も知らなかった」と思い知らされること必至です。著者の鈴木あかねさんは主に「ロッキン・オン」で通訳をされている方で、「ミュージシャンのインタビューの通訳がいかに大変か」についても色々書かれていて、こちらも目からウロコな内容でした。ここまで読んで「ロック・トリビア」みたいなもんかと思った方もいるかもしれませんが、それよりもちょっとしたUK史といった方が適切かも(特に12章アイルランドとは何ぞ」)。古本屋で買った私が言うのも何ですが、ぜひ読んでみて下さい。