エイリアン（アルティメット・エディション）

（20th FOX）中古盤で購入。
土日2日かけて本編と特典映像を消化。本編はかれこれ10年ぶりくらいで見ましたが、いやー面白い。改めて傑作だと再認識。2以降の「ハリウッドの大作映画」と違って、イギリスの新人監督リドリー・スコットによる「イギリス映画」の雰囲気があるからだと思う。そんなリドリーは後に「完璧主義者」と言われるわけですが、どうやら最初から完璧主義者というかイヤなヤツだったようで、デザイナーが数カ月かけて作ったノストロモ号の模型が気に入らないと、ハンマーで一部を壊して「昼休み中に直しとけ」とか言ったらしい。怖ー。
ただそんなリドリーもギーガーの仕事にだけは口を出さなかったらしく、逆に「映画用にデザインを変えようか？」というギーガーを静止して、「あなたの元のデザインのままにしてくれ」と言ったらしい（普通は「これこれこういう映画のモンスターをデザインして」と依頼があってから作るのに、エイリアンの場合はギーガーの画集にあったある絵を、「ほぼそのまんま」映画に登場させた）。ちなみにギーガーを脚本のダン・オバノンに紹介したのはホドロフスキー監督だそうです。何となくだが、すげー繋がり。
他に面白かったのは、リドリーの構想では「エイリアン」は「宇宙版悪魔のいけにえ」だったそうだ。「あれは怖かった」としみじみ言うリドリーの好感度がオレの中だけでアップしました。確かにこの2作品は突然現れたモンスターから「逃げる」だけの映画で、戦わないんだよね。それがリアルで面白かったんだと思う。それにしても最後に緊急ポッドの中に忍びこんでいたエイリアンはかわいい。「せっかく寝てたのに〜」という仕草に見えるのは私だけですか？
（オマケ）「エイリアン」を見た人はこちらのクイズ（エイリアン・クイズ）をお楽しみ下さい。私は50点（不合格）でした。ショボーン。