CDは株券ではない

bounce.comの「CDは株券ではない〜菊地成孔の今月のCDレビュー&売り上げ予想」(LINK)が非常に面白い。中でも第4回は傑作でした。

極端な話をすれば、昔はアルバムを買っても、聴きたい曲が西城秀樹の“ヤングマン”しかないという時代があった。今は時代がすっかり変わっちゃって、綾小路きみまろですらアルバムで力を発揮する時代だからね(笑)。
ジェンダーが逆転したんだよ。女の子は無能で、踊りが稚拙で、インタビューでも訥弁だけど、声が良くてとっても可愛い。男はスキルがあって、なんでもできちゃう。そういうものがオールド・ジェンダリックだとしたら、これはもう完全に逆転した。
渋谷系のファンだった人、フィッシュマンズのファンだった人、Dragon Ashのファンだった人、キングギドラのファンだった人。この人たちに通じているのは、全部日本の文化がそれによって変わると思っていたということだよね。

面白いなぁ。
「CDは株券ではない」というタイトルで思い出したけど、先日CCCDについて嫁さんと話していた時、「CCCDは不良債券みたいなもんで、持っていたら絶対損する」という話になりました。「将来レコファンCCCDコーナーができて、¥100で売られる」とかも。